新聞は膨大なオンライン視聴者から利益を出せるようになるか?

10/16付のコムスクエアの発表より 最近Jay Lenoは、ニューヨーク・タイムズの158年間のビジネスについて、「卒業おめでとう」とつぶやく。 しかし、迫力あるセリフは、彼がインターネットのマイルストーンを読んだときである。そのような最近の新聞産業の状況は、部数が読者と売り上げを侵食されており、そして近年オンラインでは、ゆっくり成長しているのだが、肝心な売り上げを穴埋めするのに失敗しているのである。

最近の記事で、オンライン・ニュースペーパーの成長は、印刷物の読者の減少と関係あり、どの程度印刷部数がオンライン・ニュースペーパーサイトに移行し、排他的か(すなわち、彼らは紙にもどることはないのか)、相互補完的か、試験をしている。

このニュース読者分析を発展させ、これ以上新聞社のオンライン戦略を評価して、今日新聞社は直面している3つの激震について調べるつもりである。

・新聞の購読者をほかのニュース・情報ソースにとられている
三行広告などの読者と利益を、クレイグスリストなどのクラシファイド・サイトに侵食されている
・(例えばESPNシカゴのような)地域型のESPNサイトの出現に脅かされてる


明らかに、ニュースや生活情報について、テレビと地元ラジオ、新聞の3つのネットワークで行なわれたものよりも厳しい競争に直面している。この3つの伝統的メディアは、ニュース配信を行なう上で、インターネットを二者択一のチャネルとして利用している。ポータルサイトやピュア・プレイのオンライン専業ニュースサイトとの直接競争しなければならないからである。

ほかのデジタル・ニュースサイトと比較して、ニュースペーパー・カテゴリの成長は、停滞している。しかしTMZやHuffington Postのようなニッチな層を対象としたサイトの成長は見逃せない。現在では、それらのサイトの購読者数は、著名な新聞サイトと比較しても引けをとらないからである。
さしあたり新聞はスポーツ情報などで、ESPNのようなもっと地域をターゲットにしたサイトのプレッシャーを受け続ける。ESPNシカゴは、この夏サービス開始をしたが、ESPNボストンは今月開始、そしてダラスやロスアンゼルスなどが続く。ESPNシカゴはすでに「シカゴ・トリビューン」のスポーツ面で、月間訪問者数で勝っている。

興味深いことに、2つのサイトの購読者に多少の関連あるオーバーラップがある。シカゴ・トリビューン・スポーツの訪問者数は、ESPNシカゴの開始からでもまったくコンスタントに継続している。このことはESPNシカゴの訪問者は、トリビューン・スポーツサイトからすっかり切り替えてしまった訳ではないことを示している。そして、ESPNシカゴの訪問者の95%はほかのESPNにも訪問しており、地域サイトの購読者を、すでにESPNに訪問していた人々から築いている、というセオリーを支持している。これはESPNブランドの力を反映しているといえる。
発行部数から生み出される利益の見通しについて、新聞社は最も大きな衝撃はクラシファイド広告の利益であり、これらは、圧倒的なクレイグスリストやeBayのようなサイトと競争した結果である。クレイグスリストの年間売上は、(多くの都市でサービスが無料なので)1万ドル(100億円弱)と控えめだが、新聞のクラシファイド広告の売上は、2000年に200億ドル(2兆円弱)、今年はおよそ100億ドル(1兆円弱)である。

※参考:Can Newspapers Turn Sizable Online Audiences Into Profitable Ones?