インターネット広告費が、テレビを抜く

29日のロイターの発表によると、2009年の上半期で広告全体での消化が17%減であった一方、インターネット広告費消化は4.6%増加し、インターネットがテレビを抜き、第一の広告メディアとなった。要点は下記の通りである。
・インターネットでの広告に費やしたお金は、4.6パーセント増
・インターネットの広告費は全体の23.5%を占め、テレビを抜いた
・イギリスの広告市場は16.6%減少した
インターネット広告団体「Internet Advertising Bureau(IAB)」の隔年発表レポートによると、インターネットの広告費消化17億5000万ドポンド(約2500億円※1ポンド=143円で計算)に増加し、全広告費の23.5%を占めるようになり、はじめてテレビを上回った。

IAB代表の ガイ・フィリップソン氏がロイターに、「リーディング・メディアであるテレビをインターネットが追い抜いたのは期待したよりも早く到来し、この伸びは今年後半のインターネット広告が好調であることの前兆である」語った。
フィリップソン氏は、オンライン広告にとって2010年は成長の年で、2011年にはさらに2ケタ成長になる、という見通しを示している。
「インターネットがテレビを追い越したのは、重要なマイルストーンです。オンラインがテレビを追い抜き最大の広告メディアになりました」とフィリップソン氏は言う。

2008年前半に報告され21%増と比較するとオンラインの成長は鈍化しているが、しかしプライスウォーターハウスクーパーズ(PricewaterhouseCoopers)や世界広告調査センター(the World Advertising Research Centre)が報告しているテレビ、新聞、雑誌、ラジオの状況よりも、はるかに良い状況と言える。
「おそらく驚かれると思うが、景気の減速がデジタル・テクノロジーへの移行を加速させているのだ」と、プライスウォーターハウスクーパーズのエヴァベルグウィンターズ氏は言う。「この不況下では、既存の広告形態から、広告の費用対効果の約束や効果測定が可能なオンラインへの移行は続くだろう」と同氏は語る。


参考URL:UK Internet ad spend overtakes TV for first time